2013年1月20日日曜日

インディーズゲームの小部屋:Room#208「Explodemon!」_1

 とうとう2011年も残すところ1か月を切った「」の第208回は,Curve Studiosの「Explodemon!」を紹介する。本作は,どこからともなく現れた侵略者Vortexから惑星Nibiaを守るべく,最後の希望であるガーディアンロボット,Explodemonを操作して戦いを繰り広げる横スクロールアクションだ。えっ,クリスマス? 今年は中止だってさ?  主人公であるExplodemonの外見から,一見するとロックマン風のアクションゲームのように思える本作だが,実際に遊んでみると,プレイフィールはかなり違う。そもそも,Explodemonには飛び道具が一切ないという点からして,ロックマンとは大きく異なっている。では,どうやって敵と戦うのかというと,爆発(Explode)と,悪魔(Demon)を掛け合わせた名前から想像できるとおり,爆発を駆使した肉弾戦でバッタバッタと邪魔者を蹴散らしていくのだ。  ちなみに本作を開発したCurve Studiosはイギリスの独立系デベロッパだが,なぜか公式サイトやゲームタイトル画面のタイトルロゴには“エックスプローデモン”とカタカナでルビが振られている。しかし,その割にゲーム本編は(英語やドイツ語など4か国語に対応しているのに)日本語では遊べないというのが,ちょっと謎だ。一体何のためのルビなのか,さっぱり分からないよ……。  まあ,それはともかく,本作の特徴となっているのが上述の爆発アクション。Explodemonは自分の周囲に爆発を巻き起こし,IXA RMT,その爆風を身にまとって敵に体当たりする戦法を得意としているのだ。この爆発アクションは,立ち止まって出すだけでなく,走りながら出すことでダッシュ攻撃になったり,ジャンプ中に出すことでハイジャンプしたりと,ほかのアクションとの組み合わせによってさまざまな応用が可能。さらに,行く手をふさぐ壁やブロックなども,爆発で吹き飛ばせる。  下に掲載したプレイムービーを見てもらえればお分かりのとおり,この爆発を利用した,スピーディで爽快感あふれるアクションが本作の最大の魅力。ステージはあちこちに隠し通路やギミックが仕掛けられた,探索しがいのある作りになっており,特定のステージではExplodemonのライバル的存在であるAbsorbemonとのボス戦も待ち構えている。すでに何となく分かっちゃった人もいると思うが,Absorbemonには周囲のものを吸い込む能力があり,Explodemonの爆発パワーまで吸い取ってしまうという厄介な相手だ。  ゲームシステムは2Dアクションそのものだが,グラフィックス自体は3Dで描かれており,カラフルな敵やオブジェクトが粉々になって飛び散るさまは見ているだけでも非常に楽しい。また,ストーリーの要所ではコミック風のイベントシーンが挿入され,これがまた敵も味方も実にすっとぼけた感じで,いい味を出している。  物理演算を用いたちょっとしたパズルやExplodemonのパワーアップ要素,そしてステージのあちこちに隠されたアイテムを見つけ出すコレクション要素などもあり,楽しく遊べる完成度の高い本作。残念ながら体験版は用意されていないが,公式サイトやGamersGateなどで製品版が9.99ドルにてダウンロード販売されているので,アクションゲームファンはぜひお試しあれ。 ■「Explodemon,ダークブラッド RMT!」公式サイト
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