ProLite G2773HS | |||
配信元 | マウスコンピューター | 配信日 | 2012/04/25 |
<以下,メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています>
本製品は120Hzのリフレッシュレートで映像を表示することより、残像感をより低減し、動きの速い映像をなめらかに表現することが可能です。よって、高度な操作性を必要とするFPSやアクション系ゲームなどに適した高性能ディスプレイです。省エネ?節電機能として3パターンのEcoモードを搭載しており、通常モードより消費電力を最大47%削減し、年間CO2排出量においては最大11.3%も削減可能なモデルとなっております。
メニューボタンには操作しやすいタッチセンサーボタンを採用しており、より簡単にメニュー調整を行うことができます。液晶パネルは解像度1920×1080ピクセルのフルハイビジョン表示に対応しております。Adv.コントラスト機能によりコントラスト比を5,000,000:1まで改善可能とし、5段階のオーバードライブ機能搭載により応答速度1ms(GtoG)を実現しました。入力系統は、HDMI端子、HDCP機能付DVI-D端子、D-Subミニ15ピンの3系統入力に対応しており、デュアルリンクDVIケーブルとHDMIケーブルを標準添付しております。筐体カラーは、マーベルブラックの1色となります。
【ProLite G2773HSの主な特徴】
■120Hz駆動パネル採用 残像感を大幅削減! 明るくなめらかで鮮明な動画表示が可能!
120Hzのリフレッシュレートで映像を表示することより、残像感をより低減し、動きの速い映像をなめらかに表現可能です。(同梱のDVIデュアルリンクケーブルにて接続時)
■ゲームモードでより鮮明に!
iiyamaオリジナルのi-Style Color機能で、動画やゲームなど、表示するモードによって最適な画伽蚝唴gに選択できます。
■応答速度1ms(G to G)で、残像感の少ない動画を表示
動画再生時の性能を左右する応答速度を1ms(GtoG)まで改善する5段階で選べるオーバードライブ回路を搭載し、動画表示時に残像感が少なく、鮮やかな映像表示でクオリティの高い動画を表示します。
■ホワイトLEDバックライトを搭載
ホワイトLEDバックライト搭載により、消費電力を大幅カットし、有毒物伽扦ⅳ胨yの含有がゼロになり、廃棄時の環境負荷が大幅に低減でき、地球環境にとてもやさしくなりました。また、CCFL液晶からLEDバックライト搭載液晶に交換することにより、年間の電気代を約643円※も節約することが可能です。
【iiyama Eco Conscious】
また、省エネ、節電機能として3パターンの「ECOモード」機能ボタン搭載しており、消費電力とCO2量を削減します。
?PCリサイクルマーク付 / 国際エネルギースター5.0対応
?特定有害物伽问褂盲蛞幹皮筏俊窻oHS指令」「J?MOSSグリーンマーク」にも適合
■大画面でより迫力ある映像やコンテンツを実現
27型で大画面だから21.5型と比べて文字の大きさが約1.25倍も大きく見えます。映像や文字等を迫力ある大画面で見たい方に最適。
■2.5W×2スピーカー搭載
スリムデザインでありながら、2.5W×2のスピーカーを搭載。別途スピーカーを購入する必要はなく、買ってすぐに映画や音楽が楽しめます。
■アスペクト比固定拡大 / Dot By Dot機能対応
入力された映像ソースのアスペクト比が異なる場合に画面縦横比を保ったまま拡大表示することや等倍表示をすることが可能です
※4:3、5:4、16:10の時に対応。
■多彩な画僬{整機能
液晶パネルの表示性能に加え、iiyama独自の多彩な画僬{整機能を装備しました。
カラー調整:クール/ノーマル/ウォームの色温度を予めプリセットしておりますので簡単にご希望の調整ができます。ユーザー様側でRGBのカスタム調整も可能です。
■フルHD(1920×1080)のノングレア液晶パネル
最大画面解像度は1920×1080(フルHD1080p)に対応しており、16:9のDVDビデオ再生や高画倩瘠胜丧铳ぅ苫瘠蜃钸mに表示が可能。ビジネスシーンでも横軸幅を多く必要とする表計算や文書作成等に作業効率アップが図れます。
■3系統入力コネクタ装備
HDMI端子、HDCP対応DVI-D端子、D-SUBの3系統入力を装備により さまざまな使用環境に適しております。【HDMIケーブル/デュアルリンクDVIケーブルが標準添付】
※HDMI端子接続については全ての映像機器との動作保証は致しておりません。
■ACR機能で「5,000,000:1」のハイコントラストを実現
Advanced Contrast Ratio機能搭載でパネルスペック値【1000:1】のコントラスト比を【5,000,000:1】にまで実現可能いたしました。(※Ecoモードオンの時は機能しません)
【価格?発売開始時期】
【ProLite G2773HSスペック】
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2012年11月1日から11月11日にかけて,柧?全労済ホールにて上演される「舞台 サクラ大戦奏組 ?雅なるハーモニー?」。公演を間近に迎えた2012年10月23日,メディア向けの公開稽古が都内にて行われた。本稿では,本番さながらの迫力を感じられた舞台稽古の模様や,キャスト陣によるコメントなどをお伝えしていこう。
「サクラ大戦奏組」(漫画:島田ちえ 原作:チームかなで)は,セガの「サクラ大戦」シリーズを原作として,少女漫画雑誌「花とゆめ」(白泉社刊)で連載中の漫画作品。“奏組”は,帝都という架空の世界を舞台に,魔物達と戦う「帝国華撃団?花組」をオーケストラでサポートするという秘密部隊である。既存のサクラ大戦シリーズとは異なり,主人公以外がすべて男性で構成されているというのも,奏組の大きな特徴だ。
そんな同作における初めての舞台化作品となる「舞台 サクラ大戦奏組 ?雅なるハーモニー?」。舞台は「帝國歌劇団?奏組」の面々に,オリジナルキャラクターを加えたキャストで上演される。チケット情報などは,最新の更新情報のある公式サイトので確認してほしい。
さて,今回の舞台稽古には,以下の出演者が参加していた。
メディア向けに公開されたのは,主人公の雅 音子(田上真里奈さん)やオリジナルキャラクターの秋奈(月野姫花さん),加集丈治(五十嵐啓介さん),襟戸 勇(山沖勇輝さん)などが登場する演技シーンと,帝國歌劇団?奏組の面々が歌い踊る楽曲シーンの稽古だ。
稽古ということで衣装やステージは仮のものだったが,それでも本番さながらの役者陣の演技には強くひきつけられるものがあり,とくに帝國歌劇団?奏組による歌唱とダンスのシーンは圧巻の一言。これまでのサクラ大戦になかった,男性5人組による楽器を用いた見応え抜群のパフォーマンスとなっていた。
舞台稽古の終了後には,キャスト陣と,舞台の演出を担当している斎藤栄作氏を囲んで,メディア合同のインタビューが行われた。以降は,その内容をお伝えしよう。
——舞台稽古,お疲れさまです。まずは,今回の見どころや意気込みをお願いします。
田上真里奈さん(以下,田上さん):
(雅 音子は)頼りない田舎出身の女の子なんですけど,その子が奏組に入ってどう変わるかを,ぜひ観ていただきたいと思います!
初舞台化によってキャラが初めて3次元で動くということで,私達にとってもそれが一番難しいんですけど,すごく楽しんで稽古しているので,キャラらしさを爆発させるように頑張ります!
渡辺和貴さん(以下,渡辺さん):
歌にダンスに芝居に楽器に,いろいろ盛り沢山の内容になっておりますので,ぜひ会場に足を運んでいただければなと。僕個人としては,普段と全然違う感じの役で,すごく挑戦し甲斐のある役をいただいたので,僕なりのヒューゴをお客さんに楽しんでもらえたらなと思います。
宮垣祐也さん(以下,宮垣さん):
渡辺さんも仰いましたけど,お芝居だけじゃなくて歌もあって踊りもあって楽器の演奏もあって,すごくたくさんのことが詰まっていると思います。今回,この舞台にかけるみんなの気持ちがすごく熱いと思うので,そのエネルギーを感じていただけたらと思います。
倉本 発さん(以下,倉本さん):
登場人物一人ひとりがすごく個性的で,個人個人の良さが曲や芝居に出ていますので,それを観ていただけたらなと。あと個人的には,(桐朋源二は)元気で一直線な男の子なので,源二としてのエネルギーをお客様に感じていただけたらなと思います。
塩澤英真さん(以下,塩澤さん):
桐朋源二と源三郎の兄弟の喧嘩はマンガでもすごく愛らしく,みんなが笑っちゃうような会話になっていますが,それも舞台上にちゃんとあります。シリアスな話だったり,緊迫したシーンの中にも,そこでみんながちょっと笑って,さらにストーリーに引き込まれるような役になればいいなと思って,兄弟で頑張っています。観て下さった方にエネルギーが届いて,劇場を出たあとに,笑顔とか元気になってもらえたら嬉しいなと思います。
小野健斗さん(以下,小野さん):
「奏組」と言うだけあって,「組」なんですよ。5人はもちろんそうなんですけど,(出演者やスタッフ全体の)チームワークの良さとかも観ていただきたいですね。あと,原作ものなので——たぶんいろんな意見があると思うんですけど——どう感じるにしても,とりあえず1回観てから判断していただきたいですね。
高橋里央さん(以下,高橋さん):
かなり歴史があるサクラ大戦の中で,初めての男のサクラ大戦。男が戦っている姿を観て,「かっこいいな」と思ってもらえたら本当に嬉しいなと思います。僕個人としては,今回オリジナルキャラクター(暮 鏡一)を演じるということで,その関係性だったり,どんなキャラなんだろうなあ,ということを楽しみにしていただけたらと思います。
五十嵐啓輔さん(以下,五十嵐さん):
このかっこいいみんなが武器を持って戦うシーンが僕はすごい好きなので,そこをバシッと観てもらいたいですね。すごく素敵な戦闘シーンになってるので,ご期待ください。あと,音子ちゃんが本当にマンガから出てきたような音子ちゃんで,音子ちゃん以上に音子ちゃんしているので,コミカルな動きでコロコロ変わる表情とか,そういうところを楽しみにしていただきたいなと思います。僕もオリジナルキャラクターで,戦闘とかはしないんですけど,チョロチョロ出てきて,場をフワッとさせるという感じで,ちょっとクスリとさせたいと思っています。
山沖勇輝さん(以下,山沖さん):
サクラ大戦 奏組の初舞台化ということで,僕らキャスト11人,次につながる舞台を目指して頑張っております! 初演,次,次……とどんどん進んでいって,進化していく奏組になっていけたらなと思っております。個人的な見どころとしては,ドラクエ10 RMT,2人(高橋さん,五十嵐さん)もおっしゃったんですけど,オリジナルキャストなので,今後僕らのオリジナルキャストがマンガに出てくるよう,この舞台でみせていけたらなと。そして,僕の襟戸 勇という役がマンガに出てきて,「ああ,いい役だな」と思ってもらえるよう,頑張っていきたいと思っております。
月野姫花さん(以下,月野さん):
歴史のあるサクラ大戦に出られるということが,すごく嬉しい反面,やはり緊張する気持ちももちろんあります。でも,演っていくうちにどんどん「いける気がする!」という感じがしてきているので,気合いを入れて舞台の初日を終えるまで駆け抜けたいと思っています。私も,3人(高橋さん,五十嵐さん,山沖さん)と同じように秋奈というオリジナルのキャラクターなんですけど,今まで演ったことがないような役に挑戦しているので,秋奈の生き様を観ていただけたらなと思っています。
斎藤栄作氏(以下,斎藤氏):
帝都という架空の世界を舞台に,魔物達と戦う帝国華撃団?花組。その花組をサポートするオーケストラが,この奏組というチームです。僕もこのお芝居を通して「サクラ大戦という作品がなぜ愛されているのか」ということを研究しながら観ているのですが,やはり非現実的な社会を描きながらも,ただ単にぶっ飛んだお話というわけではないんです。サクラ大戦に出てくる降魔という敵は,人の悪徳をエサに,人に乗り移ったり肥大化したりといった,現実社会にも起こり得るような,いろんな人達の心に潜むものを描いています。観ているお客さんにしっかりと共感していただくことで,それらから平和を守る戦闘チームも皆さんに愛されるのではないかと。ほかの組にも負けないくらい,愛と正義のチームになると良いなと思っております。どうぞよろしくお願いします。
——先ほど楽曲のシーンを稽古されていましたが,奏組の皆さんに「ここを聴いてほしい」という部分があればぜひ
渡辺さん:
一番最初の僕達の登場シーンでもあるので,チームワークの良さなどを見せていきたいですね。楽器の指導などを受けているので,そういった細かいところも観ていただけたらなと思います。
宮垣さん:
それぞれが思っていることや,奏組というのはこうですよ,といったことが語られている曲になっています。歌についてはまだ苦戦していますが,きっと本番には素敵なものになっていると思います。
倉本さん:
5人がハモるところがたくさんありますので,その”ハーモニー感”を観ていただきたいです。また,個人のソロパートもみんなかっこいいので,それが見どころですね,ドラクエ10 RMT。
塩澤さん:
個人的に,すごく難度の高いシーンだなと思っています。本番当日まで一生懸命頑張っているんですが,奏組の5人以外の3人——高橋くんと,五十嵐くんと,あと名前ちょっとわからないんですけど——。
山沖さん:
おおー!?
塩澤さん:
——練習を手伝ってもらって,奏組全員のハーモニーになると思っているので,ぜひ楽しみにして来ていただきたいなと思います。
小野さん:
歌詞にもそれぞれのキャラの思いが詰まっているので,歌詞もしっかり聴いていただきたいです。あと,僕達の登場シーンなので「これぞ奏組!」みたいなところを見せられたらいいなと思っています。
——皆さんの「サクラ大戦」に対する思いをお聞かせください。
田上さん:
小さい頃にTVアニメのサクラ大戦を観ていたんですけど,オープニングテーマをよく姉と2人で口ずさんだりしてました。16年めの今も曲自体がずっと愛されているし,私にとっても何年経っても心地よい音楽だし,お話自体もそれだけ長く愛されるということは,本俚膜胜趣长恧蛲护い皮い毪瑜Δ蕷荬筏皮い蓼埂?br>
渡辺さん:
僕の幼馴染みがゲーム屋さんの子どもだったんですね。毎日その子の家に行って,いろんなゲームをやらせてもらっていたんですけど,サクラ大戦が発売されてから,その子もその子のお兄ちゃんも,ずーっとサクラ大戦をやるようになっちゃって僕の相手をしてくれなかったので……。サクラ大戦に関してはあまり良い思い出がないんです。今回,出演させていただくことによってイメージがすごく良くなりました(笑)。
宮垣さん:
僕は小学生の頃からサクラ大戦を知っているんですが,それから10年以上経ってもずっと続いているということは,すごくいろんな方の思い入れの強い作品だと思います。その思いをきちんと胸に抱いて,舞台に臨んでいきたいと思っています。
倉本さん:
僕は今回の出演が決まってからゲームを買いまして。失礼ながら「勉強がてらやろうかな」と思っていたんですけど,実際にやってみると,普通にハマってしまって……。ゲームでは「僕はこの人が好き」と女性キャラクターの好みが分かれましたが,今回の奏組では女性の方から「この人がいいな」と思っていただけるような作品にしていきたいと感じました。
塩澤さん:
今回のオーディションを受けるときにアニメとステージのビデオを借りて全部観たんですけど,ただ華やかに踊ってキラキラしている作品なのかなと思ったら,人と人との大切な繋がりが描かれていて,すごくグッと引き込まれました。
小野さん:
今回演らせていただくにあたって,奏組の原作マンガを読ませていただいたんですけど,「音で戦う」というのが斬新だなと思いました。好きなキャラクターとしては——やはりルイスを一番愛しています。
高橋さん:
サクラ大戦自体が,ちょうど僕が生まれた頃に始まったものなんですね。サクラ大戦のことを知ったのは中学生の頃で,アニメもビデオで観ていましたが,自分が生まれた頃に始まった作品にこうやって出させていただくのは嬉しいし,大げさかもしれませんが,運命を感じています。精一杯,歌と踊りとダンスとドラマと,そういったものをかっこよく見せたいなと思います。
五十嵐さん:
僕もオーディションが決まってからアニメを拝見したんですが,その中で一番好きなキャラが米田支配人です。指揮官として女性を戦場に送り出していますけど,危険なときには自分が率先して突っ込んでいく——という男のかっこよさが女性中心の話の中で描かれていたので,すごく惹かれました。僕達奏組も男なので,そういったかっこよさを出していけたらなと思います。
山沖さん:
僕はステージとアニメを拝見したんですけど,好きなキャラクターは紐育のリカリッタです。……(リカリッタ役の齋藤彩夏さんが)同じ事務所なので(笑)。かっこいいし,可愛いし,綺麗だし,三拍子揃っているところにみんな魅了されていて,さらに人間性のあるドラマもある中で,奏組もみんなに愛される作品になっていけたらなと思います。
月野さん:
私もステージのビデオを見せていただいたんですけど,お客さんと舞台に上がっている人達がみんなで一つの空間を作りあげている感がすごくあるなと思っていて。いろいろと舞台を観に行ってきましたけど,ここまで熱気が伝わってくるものはなかったので,みんなで作っていくという素敵な舞台に少しでも関われることが本当に幸せだなと思うばかりですね。
——プロデューサーの中山さんからもコメントをお願いいたします。
「舞台 サクラ大戦奏組 ?雅なるハーモニー?」プロデューサー セガ 中山雅弘氏:
サクラ大戦のメディアミックスの歴史の中でも,今回の舞台は「声優さんが演じない」ということで良い意味でも悪い意味でも話題にはなっているでしょうけど,今回の奏組というチームは,サクラ大戦の歴史の中でも「進化のきっかけ」だと思っています。
マンガもライブで,お客さんの評価を受けながらお話をみんなで作っているんですけど,(今回出演する)彼ら達彼女達も,舞台の表現者のプロとして,自分なりのものを捻り出していくところがあると思います。
舞台版と,広井王子さんや田中公平先生からいただくテーマと,マンガとで切磋琢磨をしたいなということで,今回はあえてオーディションで役者の皆さんにお願いしています。それぞれのキャラクターにできるだけ近い,等身大の人達を選んでいます。
一つのものから広げるメディアミックスじゃなくて,それぞれの分野からそれぞれのプロがやりましょう,という思いでやっています。ぜひ,試行錯誤してキャラクターを作っている彼らを舞台上で観てもらえればと思います。
——本日はありがとうございました。
インタビューの中でも語られていたように,稽古の現場でも出演者同士のチームワークの良さを感じる場面が多く,日々の稽古を通して,「奏組」がひとつにまとまってきている様子が感じとれた。こういった稽古の積み重ねで舞台でどのように完成されるのか,11月1日から始まる本番にぜひ期待しよう。
「サクラ大戦奏組」(漫画:島田ちえ 原作:チームかなで)は,セガの「サクラ大戦」シリーズを原作として,少女漫画雑誌「花とゆめ」(白泉社刊)で連載中の漫画作品。“奏組”は,帝都という架空の世界を舞台に,魔物達と戦う「帝国華撃団?花組」をオーケストラでサポートするという秘密部隊である。既存のサクラ大戦シリーズとは異なり,主人公以外がすべて男性で構成されているというのも,奏組の大きな特徴だ。
そんな同作における初めての舞台化作品となる「舞台 サクラ大戦奏組 ?雅なるハーモニー?」。舞台は「帝國歌劇団?奏組」の面々に,オリジナルキャラクターを加えたキャストで上演される。チケット情報などは,最新の更新情報のある公式サイトので確認してほしい。
■舞台版あらすじ
時は太正(ルビ:たいしょう)。帝都?柧?br>「雅音子(ルビ:みやび ねこ)、ついに女優デビューしちゃいます!」
憧れの帝國歌劇団(ルビ:ていこくかげきだん)?花組に入れると信じ、夢と希望に胸を膨らませて帝都へと上京してきた音子。しかし駅について早々、荷物を盗まれてしまう。
田舎とは違い誰も手助けなどしてくれない大都市で、音子はひとり、失くした荷物を探し歩く。
一方、大帝國劇場(だいていこくげきじょう)では、男性のみで編成されたオーケストラ『奏組(かなでぐみ)』のメンバーたちが、新たに下りた辞令に様々な思いを巡らせていた。
「加入者の名は雅音子。いずれは彼女がこの奏組の指揮を務めることとなる」
16歳の少女が指揮者(マエストロ)に?
動揺と疑問が湧き上がる中、ある事件が起こる。
それは奏組に、そしてそれぞれのメンバーにやがて訪れる転機への前奏曲(ルビ:プレリュード)だった——。
「花とゆめ」で連載中の漫画をベースに、音子とヒューゴたちとの出会いから奏組加入までを、新たなストーリーで描く、舞台「サクラ大戦奏組」。
主題歌「円舞曲(ルビ:えんぶきょく)、君に」「プレリュード 前奏曲」をはじめ、各キャラクターのソロ曲も交えながら、皆様を「奏組」の世界へと誘います。
さて,今回の舞台稽古には,以下の出演者が参加していた。
田上真里奈さん(雅 音子役)
渡辺和貴さん(ヒューゴ?ジュリアード役)
宮垣祐也さん(G.O.バッハ役)
倉本 発さん(桐朋源二役)
塩澤英真さん(桐朋源三郎役)
小野健斗さん(フランシスコ?ルイス?アストルガ役)
高橋里央さん(暮 鏡一役)
五十嵐啓輔さん(加集丈治役)
山沖勇輝さん(襟戸 勇役)
月野姫花さん(秋奈役)
※望月柊成さん(ヨハン?シベリウス役)は今回欠席
メディア向けに公開されたのは,主人公の雅 音子(田上真里奈さん)やオリジナルキャラクターの秋奈(月野姫花さん),加集丈治(五十嵐啓介さん),襟戸 勇(山沖勇輝さん)などが登場する演技シーンと,帝國歌劇団?奏組の面々が歌い踊る楽曲シーンの稽古だ。
稽古ということで衣装やステージは仮のものだったが,それでも本番さながらの役者陣の演技には強くひきつけられるものがあり,とくに帝國歌劇団?奏組による歌唱とダンスのシーンは圧巻の一言。これまでのサクラ大戦になかった,男性5人組による楽器を用いた見応え抜群のパフォーマンスとなっていた。
舞台稽古の終了後には,キャスト陣と,舞台の演出を担当している斎藤栄作氏を囲んで,メディア合同のインタビューが行われた。以降は,その内容をお伝えしよう。
——舞台稽古,お疲れさまです。まずは,今回の見どころや意気込みをお願いします。
田上真里奈さん(以下,田上さん):
(雅 音子は)頼りない田舎出身の女の子なんですけど,その子が奏組に入ってどう変わるかを,ぜひ観ていただきたいと思います!
初舞台化によってキャラが初めて3次元で動くということで,私達にとってもそれが一番難しいんですけど,すごく楽しんで稽古しているので,キャラらしさを爆発させるように頑張ります!
渡辺和貴さん(以下,渡辺さん):
歌にダンスに芝居に楽器に,いろいろ盛り沢山の内容になっておりますので,ぜひ会場に足を運んでいただければなと。僕個人としては,普段と全然違う感じの役で,すごく挑戦し甲斐のある役をいただいたので,僕なりのヒューゴをお客さんに楽しんでもらえたらなと思います。
宮垣祐也さん(以下,宮垣さん):
渡辺さんも仰いましたけど,お芝居だけじゃなくて歌もあって踊りもあって楽器の演奏もあって,すごくたくさんのことが詰まっていると思います。今回,この舞台にかけるみんなの気持ちがすごく熱いと思うので,そのエネルギーを感じていただけたらと思います。
倉本 発さん(以下,倉本さん):
登場人物一人ひとりがすごく個性的で,個人個人の良さが曲や芝居に出ていますので,それを観ていただけたらなと。あと個人的には,(桐朋源二は)元気で一直線な男の子なので,源二としてのエネルギーをお客様に感じていただけたらなと思います。
塩澤英真さん(以下,塩澤さん):
桐朋源二と源三郎の兄弟の喧嘩はマンガでもすごく愛らしく,みんなが笑っちゃうような会話になっていますが,それも舞台上にちゃんとあります。シリアスな話だったり,緊迫したシーンの中にも,そこでみんながちょっと笑って,さらにストーリーに引き込まれるような役になればいいなと思って,兄弟で頑張っています。観て下さった方にエネルギーが届いて,劇場を出たあとに,笑顔とか元気になってもらえたら嬉しいなと思います。
小野健斗さん(以下,小野さん):
「奏組」と言うだけあって,「組」なんですよ。5人はもちろんそうなんですけど,(出演者やスタッフ全体の)チームワークの良さとかも観ていただきたいですね。あと,原作ものなので——たぶんいろんな意見があると思うんですけど——どう感じるにしても,とりあえず1回観てから判断していただきたいですね。
高橋里央さん(以下,高橋さん):
かなり歴史があるサクラ大戦の中で,初めての男のサクラ大戦。男が戦っている姿を観て,「かっこいいな」と思ってもらえたら本当に嬉しいなと思います。僕個人としては,今回オリジナルキャラクター(暮 鏡一)を演じるということで,その関係性だったり,どんなキャラなんだろうなあ,ということを楽しみにしていただけたらと思います。
五十嵐啓輔さん(以下,五十嵐さん):
このかっこいいみんなが武器を持って戦うシーンが僕はすごい好きなので,そこをバシッと観てもらいたいですね。すごく素敵な戦闘シーンになってるので,ご期待ください。あと,音子ちゃんが本当にマンガから出てきたような音子ちゃんで,音子ちゃん以上に音子ちゃんしているので,コミカルな動きでコロコロ変わる表情とか,そういうところを楽しみにしていただきたいなと思います。僕もオリジナルキャラクターで,戦闘とかはしないんですけど,チョロチョロ出てきて,場をフワッとさせるという感じで,ちょっとクスリとさせたいと思っています。
山沖勇輝さん(以下,山沖さん):
サクラ大戦 奏組の初舞台化ということで,僕らキャスト11人,次につながる舞台を目指して頑張っております! 初演,次,次……とどんどん進んでいって,進化していく奏組になっていけたらなと思っております。個人的な見どころとしては,ドラクエ10 RMT,2人(高橋さん,五十嵐さん)もおっしゃったんですけど,オリジナルキャストなので,今後僕らのオリジナルキャストがマンガに出てくるよう,この舞台でみせていけたらなと。そして,僕の襟戸 勇という役がマンガに出てきて,「ああ,いい役だな」と思ってもらえるよう,頑張っていきたいと思っております。
月野姫花さん(以下,月野さん):
歴史のあるサクラ大戦に出られるということが,すごく嬉しい反面,やはり緊張する気持ちももちろんあります。でも,演っていくうちにどんどん「いける気がする!」という感じがしてきているので,気合いを入れて舞台の初日を終えるまで駆け抜けたいと思っています。私も,3人(高橋さん,五十嵐さん,山沖さん)と同じように秋奈というオリジナルのキャラクターなんですけど,今まで演ったことがないような役に挑戦しているので,秋奈の生き様を観ていただけたらなと思っています。
斎藤栄作氏(以下,斎藤氏):
帝都という架空の世界を舞台に,魔物達と戦う帝国華撃団?花組。その花組をサポートするオーケストラが,この奏組というチームです。僕もこのお芝居を通して「サクラ大戦という作品がなぜ愛されているのか」ということを研究しながら観ているのですが,やはり非現実的な社会を描きながらも,ただ単にぶっ飛んだお話というわけではないんです。サクラ大戦に出てくる降魔という敵は,人の悪徳をエサに,人に乗り移ったり肥大化したりといった,現実社会にも起こり得るような,いろんな人達の心に潜むものを描いています。観ているお客さんにしっかりと共感していただくことで,それらから平和を守る戦闘チームも皆さんに愛されるのではないかと。ほかの組にも負けないくらい,愛と正義のチームになると良いなと思っております。どうぞよろしくお願いします。
——先ほど楽曲のシーンを稽古されていましたが,奏組の皆さんに「ここを聴いてほしい」という部分があればぜひ
渡辺さん:
一番最初の僕達の登場シーンでもあるので,チームワークの良さなどを見せていきたいですね。楽器の指導などを受けているので,そういった細かいところも観ていただけたらなと思います。
宮垣さん:
それぞれが思っていることや,奏組というのはこうですよ,といったことが語られている曲になっています。歌についてはまだ苦戦していますが,きっと本番には素敵なものになっていると思います。
倉本さん:
5人がハモるところがたくさんありますので,その”ハーモニー感”を観ていただきたいです。また,個人のソロパートもみんなかっこいいので,それが見どころですね,ドラクエ10 RMT。
塩澤さん:
個人的に,すごく難度の高いシーンだなと思っています。本番当日まで一生懸命頑張っているんですが,奏組の5人以外の3人——高橋くんと,五十嵐くんと,あと名前ちょっとわからないんですけど——。
山沖さん:
おおー!?
塩澤さん:
——練習を手伝ってもらって,奏組全員のハーモニーになると思っているので,ぜひ楽しみにして来ていただきたいなと思います。
小野さん:
歌詞にもそれぞれのキャラの思いが詰まっているので,歌詞もしっかり聴いていただきたいです。あと,僕達の登場シーンなので「これぞ奏組!」みたいなところを見せられたらいいなと思っています。
——皆さんの「サクラ大戦」に対する思いをお聞かせください。
田上さん:
小さい頃にTVアニメのサクラ大戦を観ていたんですけど,オープニングテーマをよく姉と2人で口ずさんだりしてました。16年めの今も曲自体がずっと愛されているし,私にとっても何年経っても心地よい音楽だし,お話自体もそれだけ長く愛されるということは,本俚膜胜趣长恧蛲护い皮い毪瑜Δ蕷荬筏皮い蓼埂?br>
渡辺さん:
僕の幼馴染みがゲーム屋さんの子どもだったんですね。毎日その子の家に行って,いろんなゲームをやらせてもらっていたんですけど,サクラ大戦が発売されてから,その子もその子のお兄ちゃんも,ずーっとサクラ大戦をやるようになっちゃって僕の相手をしてくれなかったので……。サクラ大戦に関してはあまり良い思い出がないんです。今回,出演させていただくことによってイメージがすごく良くなりました(笑)。
宮垣さん:
僕は小学生の頃からサクラ大戦を知っているんですが,それから10年以上経ってもずっと続いているということは,すごくいろんな方の思い入れの強い作品だと思います。その思いをきちんと胸に抱いて,舞台に臨んでいきたいと思っています。
倉本さん:
僕は今回の出演が決まってからゲームを買いまして。失礼ながら「勉強がてらやろうかな」と思っていたんですけど,実際にやってみると,普通にハマってしまって……。ゲームでは「僕はこの人が好き」と女性キャラクターの好みが分かれましたが,今回の奏組では女性の方から「この人がいいな」と思っていただけるような作品にしていきたいと感じました。
塩澤さん:
今回のオーディションを受けるときにアニメとステージのビデオを借りて全部観たんですけど,ただ華やかに踊ってキラキラしている作品なのかなと思ったら,人と人との大切な繋がりが描かれていて,すごくグッと引き込まれました。
小野さん:
今回演らせていただくにあたって,奏組の原作マンガを読ませていただいたんですけど,「音で戦う」というのが斬新だなと思いました。好きなキャラクターとしては——やはりルイスを一番愛しています。
高橋さん:
サクラ大戦自体が,ちょうど僕が生まれた頃に始まったものなんですね。サクラ大戦のことを知ったのは中学生の頃で,アニメもビデオで観ていましたが,自分が生まれた頃に始まった作品にこうやって出させていただくのは嬉しいし,大げさかもしれませんが,運命を感じています。精一杯,歌と踊りとダンスとドラマと,そういったものをかっこよく見せたいなと思います。
五十嵐さん:
僕もオーディションが決まってからアニメを拝見したんですが,その中で一番好きなキャラが米田支配人です。指揮官として女性を戦場に送り出していますけど,危険なときには自分が率先して突っ込んでいく——という男のかっこよさが女性中心の話の中で描かれていたので,すごく惹かれました。僕達奏組も男なので,そういったかっこよさを出していけたらなと思います。
山沖さん:
僕はステージとアニメを拝見したんですけど,好きなキャラクターは紐育のリカリッタです。……(リカリッタ役の齋藤彩夏さんが)同じ事務所なので(笑)。かっこいいし,可愛いし,綺麗だし,三拍子揃っているところにみんな魅了されていて,さらに人間性のあるドラマもある中で,奏組もみんなに愛される作品になっていけたらなと思います。
月野さん:
私もステージのビデオを見せていただいたんですけど,お客さんと舞台に上がっている人達がみんなで一つの空間を作りあげている感がすごくあるなと思っていて。いろいろと舞台を観に行ってきましたけど,ここまで熱気が伝わってくるものはなかったので,みんなで作っていくという素敵な舞台に少しでも関われることが本当に幸せだなと思うばかりですね。
——プロデューサーの中山さんからもコメントをお願いいたします。
「舞台 サクラ大戦奏組 ?雅なるハーモニー?」プロデューサー セガ 中山雅弘氏:
サクラ大戦のメディアミックスの歴史の中でも,今回の舞台は「声優さんが演じない」ということで良い意味でも悪い意味でも話題にはなっているでしょうけど,今回の奏組というチームは,サクラ大戦の歴史の中でも「進化のきっかけ」だと思っています。
マンガもライブで,お客さんの評価を受けながらお話をみんなで作っているんですけど,(今回出演する)彼ら達彼女達も,舞台の表現者のプロとして,自分なりのものを捻り出していくところがあると思います。
舞台版と,広井王子さんや田中公平先生からいただくテーマと,マンガとで切磋琢磨をしたいなということで,今回はあえてオーディションで役者の皆さんにお願いしています。それぞれのキャラクターにできるだけ近い,等身大の人達を選んでいます。
一つのものから広げるメディアミックスじゃなくて,それぞれの分野からそれぞれのプロがやりましょう,という思いでやっています。ぜひ,試行錯誤してキャラクターを作っている彼らを舞台上で観てもらえればと思います。
——本日はありがとうございました。
インタビューの中でも語られていたように,稽古の現場でも出演者同士のチームワークの良さを感じる場面が多く,日々の稽古を通して,「奏組」がひとつにまとまってきている様子が感じとれた。こういった稽古の積み重ねで舞台でどのように完成されるのか,11月1日から始まる本番にぜひ期待しよう。
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